昨年は、新型コロナのまん延による市場の縮小・減退からの回復の兆しがようやく見えて参りました。
しかし、ロシアによるウクライナ侵攻などによる国際政治経済の不安定化とアメリカでの金利上昇にともなう急激な円安の進行によって、アルミニウムや薬液などの原材料価格の一層の上昇に加え、電力・ガスなどのエネルギー価格の高騰は年が明けても留まることなく継続しております。
今年は、いよいよアフターコロナで、世界と日本の経済活動・社会活動が本格的に回復・再生し続けると思われ、サービス業・観光業などでは大いに期待されています。
一方で、昨年来の国際政治経済の不安、調達難、原材料・エネルギー高、円安などは大きな重荷として、会員各企業の皆様の経済活動、ひいては業績に多大な影響を与え続けるものと思われます。
そうした中で、軽金属製品協会はそのような困難に立ち向かっている会員の皆様の経営を支援しつつ、業界全体の行く末に安定と発展をもたらせるように今年も最大の努力を重ねて参ります。
「2030年に向けた持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献することが、会員各企業と業界の将来の発展を約束する」という思いを、軽金属製品協会は強く持っています。
その思いを会員各企業の皆様と共有し、現今の事業環境の改善と将来の経営基盤の構築に向けて、官公庁との連携や関係団体との協力関係の強化、さらには協会そのものの再編・再構築にも踏み込んで参りたいと考えております。
最後に会員企業の皆様および関係各位が、大きな視野と高い視座を持って、苦しさを乗り越える中で、ピンチをチャンスに変え、事業の発展と将来への基盤づくりを進められることを祈念して、新年のあいさつとさせていただきます。